2012年06月10日

寿ぐ  (ことほぐ)

和菓子屋の朝は早いです。豆を煮たり、餅を搗いたり。

今日は早めに出社して赤飯の仕込みをしました。

準備を前日からして、朝はセイロで赤飯を蒸かして角折の入れ物に入れる。

単純な作業に思えますが豆の煮方から赤飯の詰め方、仕上げの方法まで

細心の注意を払い作業をしています。

当然と言えば当然ですが、実は私なりの理由があります。

赤飯は家族などの慶事に食べるものです。

その赤飯を作る作業をしていると、自然と私自身が幸せな気分になってきます。

(お客様の幸せをほんの少しだけお裾分けして頂いていると勝手に思っているだけなんですけどね。)

仕上げの最後に紅白のゴム房を掛けるときは

おめでとうございます、と気持ちを込めて…。

お赤飯

小林