2012年08月13日

あべかわ餅

電車やバスの時間になると、人の波が押しては引いて・・・、先週末から甲府駅ビルはお盆の混雑が始まりました。
帰省により訪問する人もされる人も、ご挨拶の一品を用意すべく、お茶菓子や菓子折りを眺めては選んでいます。
また、お盆のお供え菓子を探しに来店されるご近所の方も多かったです。

お供えに使用するお菓子で人気なのが、黒糖どらやきや甘味求心最中でした。
餡子の入った商品は冠婚葬祭問わずに人気が高い様子です。

昔からその歳時記に食べていたものは、イベントの象徴みたいに思えて、自然と求めてしまいたくなる気がします。
良い例が、お盆といえばあべかわ餅といった山梨の風習です。

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今年も、「あべかわ餅」が期間限定販売で始まりました。

きな粉も黒蜜も桔梗信玄餅と同じ素材なので、きな粉の風味も良し、黒蜜の絡み具合も良し。
「餅」は、やわらかくってよく伸びるまさに餅屋のお餅なので、そのままお餅だけで食べても充分楽しめます。

お客様に「やわらかくなる添加物を入れているのでは」とか「お菓子みたいなお餅ですか」とか聞かれますが、純粋にもち米だけのお餅です。

「なぜお盆にあべかわ餅を用意するの」との質問は県外からのお客様。
「風習です」では物足りない方もいらっしゃるのですが、明確な答えというより、多分・・・といった説が多いので、ご案内に苦しいのですが、”甲斐の国(山梨)と駿河の国(静岡・あべかわ餅の発祥地)が交流があったから”が一番それらしいかなと。「駿河から名産品のあべかわ餅を持って、甲斐の国にてお供えをしていた。」
そう考えると、人と人との繋がりを感じることのできる一品かもしれないと思いませんか。

エクラン店 ゴミ