2012年09月09日

月の雫

 フルーツ王国・山梨  いまの旬はやっぱり葡萄です。
 いろいろな種類がありますが、勝沼が発祥の地と伝えられている甲州葡萄。

 古くから作られている甲州葡萄は名前からも、THE・山梨 て感じがします。

 この甲州葡萄を使って100年以上も前から作られ続けられているのが
 山梨を代表する名菓のひとつ、月の雫です。

 この歴史のある菓子は、牡丹亭 満壽太の九代目が砂糖を煮溶かしていたとき
 偶然に葡萄の一粒が飛び込んで、それを拾い上げたところなんとも上品で
 風味豊かな菓子になっていた。
 そこで、これを売り出そうと、当時の甲府勤番支配の柴田 善之丞に命名を頼み
 月の雫と名付けられたと伝えられています。

 時代は変わっても作り方とその風味豊かな味は今も変わりません。

 白い衣をつけた葡萄のつぶはその名の通り、月から零れ落ちてきた雫のようです。

 
 小田切