2012年09月14日
日本だけの記念日
もうすぐ敬老の日です。
新発売の ”黒蜜餡入り 喜今日最中” を持って、実家を訪ねる予定です。
「お前が訪ねるのを、おじいちゃんはこっそり楽しみにしているんだよ。」
父に教えられてからは、毎年この訪問をかかさなくなりました。
こういった記念日はよいきっかけで、私にとっても実家に遊びに行く口実になっている気がします。
敬老の日といって思い出すのは、中学生の頃のボランティアで、一人暮らしのお年寄りに手紙を出した時のことです。
私の手紙に感激したおばあちゃんが、わざわざ自宅を訪ねてきてくれたのです。
「こんなに優しい手紙を貰ったのは初めてなの。私はこの手紙を棺桶に一緒に入れてもらうの。」
そう言って涙ぐむおばあちゃんがとても印象的でした。
その出来事は、それまで全く面識のなかった私達を大きく引き寄せるものでした。
家に遊びに行ったり、文通をしたり...
そのおばあちゃんはもう亡くなってしまいましたが、私にとって忘れがたい大切な日々です。
-多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う-
こういう記念日があるのは日本だけだそうです。
日本で生まれ暮らしているからこそ、この記念日をきっかけに出会えた優しさは、今でも私の心をポカポカとさせてくれます。
chie