読書の秋
違った魅力
先日休憩の際にグルメマルシェから本社の草取りと花の水やりにヘルプに来ていた
スタッフと久しぶりに『長寿村 権六』にお昼飯を食べに行きました。
食事を頼むと、水琴茶堂やイタリアントマトクラブでも無料でおかわり自由に食べられる
サラダバー・スープバーがありますが、権六で出している【おごっそう】は
また違った内容で権六でしか食べられないものがたくさんあります。(1/3はそれ目当て)
もちろんお食事のメインとも言えるほうとうや山梨県産の手打ちそばも魅力的で当然
美味しいのですが。
そしてもう出来立てはここでしか食べれない【せいだのたまじ】も当たり前かのように頼み、
久しぶりに熱々のせいだのたまじが食べれて更に満足できました。
ちなみに【せいだのたまじ】とは上野原市の郷土料理で、「せいだ」とは、江戸時代に
全国規模で頻繁に飢饉が発生し、郡内地域でも多くの被害が出ていました。
その飢饉対策として、甲府代官で谷村代官も兼務し併せて郡内も治めていた
当時の名代官“中井清太夫(なかいせいだゆう)”は、郡内の村にジャガイモ栽培を広め、
飢饉の窮地を乗り切ったと伝えられています。
このジャガイモにより飢饉を乗りきった住民は、感謝の気持ちを込めてこのジャガイ
モを『清太夫芋』と呼ぶようになったと言われています。
つまり、『せいだ』とは、中井清太夫の名前から付けられたジャガイモのことで、
「たまじ」とは、主に上野原市の棡原地区や西原地区などで呼ばれていた
小粒のジャガイモのことです。
せいだのたまじは、収穫しても食べずに残ってしまった小粒のジャガイモを無駄に
しないよう、また、美味しく食べられるように考えられた味噌で煮詰めた料理です。
ほうとうやおそばを食べに来たお客様も、また違った権六の魅力が伝わればいいなあ
と思いました。
グルメシステム事業部 丸山